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2025.09.01
ウボンラッチャターニ大学での解剖実習

レポートメモをそのままコピペ。
• ご検体様にメスを入れて皮膚を剥がす作業を行なった。
皮膚を剥がす作業は1番大変だった。
• 橈骨神経は大円筋の下を通り、三頭筋外側頭に癒着し上腕骨との間を走行。橈骨頭の10ミリ近位で分岐。深枝はフローゼ腱弓に侵入後、回外筋深層をくぐり、長母指伸筋と密接に癒合。長母指伸筋と短母指伸筋との間を走行。浅枝は腕頭骨筋の下を通っている事を確認。橈骨茎状突起から10センチ近位を交差していた。これは触診できるレベルだと感じた。橈骨神経は前腕部においては、回内より回外の方がテンションが張っていた事に驚いた。
・総腓骨神経が長腓骨筋腱を貫通しているのを確認できた。思っていたよりも侵入角度が直角に近かった。貫通後は3本の枝に明確に分かれていた。深腓骨神経と浅腓骨神経ともう一つは上行していた。反回頭かな?帰ってチェックだ。
深腓骨神経は長母指伸筋と密接に癒着。前脛骨筋との間を下行。
• Ganzar muscle 発見、長母指屈筋と癒着。正中神経の深層に存在。(浅指屈筋と長母指屈筋と深指屈筋の間、Ganzar muscleは深指屈筋と長母指屈筋を結んで走行。長母指屈筋腱に沿って母指の方に腱を伸ばしていた。ちっちゃく可愛い筋肉だった。でも正中神経を交差しているから、正中神経絞扼は考えられる。記述通りだ!
• 正中神経は上腕部で上腕二頭筋の内側にある筋復に密接に癒合していた。円回内筋のニ復間の間をくぐり抜けていたのも確認。ここでの滑走性は充分にあった。思ったよりも奥に存在していた。円回内筋貫通後すぐに浅指屈筋を貫通。この貫通部位はしっかり癒着していた。ここでの絞扼が多そう。
・方形回内筋も観察できた。明確に2つの繊維が交差している様に見えた。また帰ってチェックしようと思った。
• 尺骨神経が片方の腕だけ上腕筋を貫通していた。びっくりした。尺骨神経は肘の屈曲よりも、伸展+手首の背屈ポジションの方がテンションが張っていた。不思議な感じ。
上腕部において、あまり内側筋間中隔や外側筋間中隔が神経の絞扼をさせる事は無さそうな感じに思えた。尺骨神経が尺側手根屈筋の腱膜を貫通する部位は、筋膜との癒着が凄く、絞扼が起きやすい気がした。イメージ通りだ。尺骨神経は尺側手根屈筋の下を堂々と走行していた。これは明確に触診できる場所だ。皮膚から近いし。
思ったよりもギョン間部でも尺骨神経は太かった。
• 陰部神経は思ったよりもでかい!正中神経と同じくらい。
• 上腕二頭筋の筋腹が三つあったことはびっくりした!かなりレアケースのはず。
その筋腹に、正中神経がガッツリくっついていたこと。これは構造的に良く無さそうに思えた。
• 三頭筋の長頭は大円筋を挟み込む様に停止していたのを確認。この部位は、三頭筋長頭と広背筋の起始が凄く複雑な為、入念に今後観察するべきだと思った。三頭筋の長頭はかなり腕のコンディションに影響を及ぼす気がする。複雑で記憶が曖昧なのが悔しい。
• 烏口上腕靭帯は思ったよりも分厚く硬かった。この靭帯に腕を90度も屈曲してないのに上腕二頭筋長頭はぶつかっていた。肩関節の外旋運動なしでは、二頭筋長頭が可哀想。上腕二頭筋結節間溝は10ミリくらい深い溝があったのにもびっくり。簡単に腱の脱臼はしないと思う。
• 棘下筋では横繊維が問題になりそう。横繊維の方が骨頭の外側の方まで伸びていた。棘下筋の斜頭に対して被さるように停止まで走行していた。
• 小円筋は凄く小さい。この筋肉は無視しても良さそうだけど、どうなんだろうか?厚みのある筋膜か脂肪に保護されていた。ポジションセンサーが多いのかも。帰ってチェックしたい。
• 烏口腕筋が上腕二頭筋の短頭を囲む様に走行してた。大円筋に対しての広背筋の様な走行と似ていた。思ったよりも筋肉質だった。そして柔らかい。この筋肉を筋皮神経が堂々と貫通していた。滑走性は凄く良かった。絞扼はされない気がした。筋皮神経は割と大きかったのにびっくりした。
・ 烏口腕筋の停止部で新たな二頭筋が付着していた。新頭。
• 後脛骨筋の腱がめちゃくちゃ太かった事。そして、腱が脛骨の中央付近まであった。リリースするなら近位二分の一かな。
• 短内転筋と大内転筋がびっちりくっついていた事。短内転筋の前後にはしっかり閉鎖神経の前枝と後枝が走行していた。爪楊枝くらいの太さはあった。
• 幽門括約筋はめちゃくちゃ硬かった!これは触診のイメージ通りだった!
オッディー括約筋はイメージよりも柔らかかった。そして回盲弁も思ったより柔らかかった。それぞれ内側から穴の大きさを確認できた!回盲弁は小指が入るくらいの大きさだった。オッディー括約筋は直径4ミリくらいだったかな?思ったよりもはっきりしていた。小指を押し込んだら入りそう。
• 坐骨棘と仙棘靭帯、仙結節靭帯をしっかり触診する事ができた。仙棘靭帯は思った通りだったが、仙結節靭帯は思ったよりも薄かった。大腿二頭筋の緊張は特に伝わらない気がした。
• 上肩甲横靭帯が作るトンネルが結構デカかった。小指を押し込んだら入りそう。トンネルの上を動脈か神経が走行しているのを確認。トンネル内の神経は見つけれなかった。棘上筋を切除した時に切れたのかも。
・膝関節筋の観察もしっかりできた。思った通り小さく薄く、起始部は中間広筋にへばりついて分離できなかった。
坐骨神経は小さな梨状筋の下を出ており、大臀筋との間をたくさんの筋膜に覆われて走行していた、初日に気をつけて坐骨神経を探しながら切除していたのに、筋膜と勘違いして坐骨神経を半分切ってしまった。凄くショックだった。それほどまでに筋膜の保護が凄かった。
・上こうきょ筋、下こうきょ筋は透けて見えるくらいに薄かった。