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2025.03.02
上肢挙上に伴い肩鎖関節の動作痛に対して
この問題において関節、靭帯、神経の順で考えます。
関節において、
肩関節挙上(後半時)により、鎖骨遠位端は40から50°の後方回旋。初動時では挙上運動のみ。さらに水平内転(前突)、水平外転(後退)この3方向のみの動きを持つ。この運動学をもとに上肢の挙上に対して、鎖骨遠位端接触にて痛みゼロの方向にアジャストする。
確率的に上肢挙上終動時や水平内転での肩鎖関節の圧迫での痛みが発生するケースが多い。この二つはほとんどセットで起こる。
靭帯リリース
・鎖骨挙上時の運動においては、肋鎖靭帯の伸長。
・下制においては、鎖骨間靭帯、関節包上部の伸長。
・鎖骨前突運動においては肋鎖靭帯、関節包後部の伸長。
・後退運動において、肋鎖靭帯、関節包前部の伸長。
これらの知識をもとに、問題となる靭帯をリリースする。
神経において、
肩鎖関節に関節枝を持つといわれる神経
・中間鎖骨上神経
・外側胸筋神経
・肩甲上神経
・腋窩神経
の問題が考えられる。
中間鎖骨上神経は鎖骨上で明確に触診できる為、中間鎖骨上神経の圧痛があった場合は中間鎖骨上神経のリリース。
鎖骨上神経の絞扼箇所はC3.4の椎間孔、胸鎖乳突筋の後縁部、後頚三角の筋膜孔、鎖骨上。(好発部位は、後頚三角部と鎖骨上)
これらの場所で圧痛が強い場合は、リリースを行なう。
※神経の接触には注意して行う
名古屋カイロプラクティック