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2025.02.27
第1肋骨のズレによる症状

・前斜角筋の拘縮や姿勢により第1肋骨は内旋し、肋骨基部は後上方に持ち上がる。この問題による症状は多岐に渡る。
①頸部痛(付け根) ②頭痛 ③肩こり
④肩関節後方インピンジメント(代償性)
⑤呼吸や体幹の回旋時、上肢の挙上時などの動作で肋横突関節部の痛み
⑥前斜角筋の痛み
※胸郭出口症候群等
◯上記の症状を関節運動学的視点で考えたメカニズム
①第1肋骨内旋により、肋横突関節近位部は後上方に変位する為、第7頚椎横突起とのインピンジメントを側屈時、回旋時に引き起こすし、痛みが発生する事がある。
②第1肋骨内旋変位により、下部頚椎は屈曲変位を起こし、頭部前突位のコンディションになる。頭部前突位では上部頚椎が伸展位になる為、頭痛に関連する後頭下神経、大後頭神経、第3後頭神経、小後頭神経、大耳介神経などが絞扼されやすくなり、頭痛が発生する事がある。

③第1肋骨内旋変位により、下部頚椎は過屈曲する為、上部僧帽筋や肩甲挙筋の過緊張による肩こりが発生する事がある。
(第1肋骨内旋変位により、肋骨基部は後上方へ突出する為、僧帽筋を圧迫し肩こりを作るパターンも考えるられる。)
④頭部前突位により、胸椎は過後湾する為、肩甲骨は外転変位し上腕骨が前方にズレやすくなる。上腕骨骨頭の前方変位は肩甲上腕関節の後部インピンジメントを発生しやすいコンディションになる。
⑤第1肋骨の内旋変位により、外旋への可動域制限がおこり、第1肋骨が外旋する動きに対しては、痛みが発生する事がある。
(内旋する動きに対してと可動性亢進での痛みパターンもある)
⑥第1肋骨内旋変位では、前斜角筋は短縮性拘縮をおこし痛みを持つ事が多い。
※第1肋骨の内旋変位の検査法
・スプリングテスト→頸部屈曲+反対回旋+同速側屈で第1肋骨を下方へ圧迫し抵抗感の固さで判断。
※胸郭出口症候群(鎖骨下)
・頭部前突位により肋鎖間の狭窄が起こり
腕神経が絞扼される事がある。
85%から95%が腕神経による起因である。
対応する皮膚分節領域に知覚異常
また、慢性による筋力低下や筋肉の萎縮。
血管性による症状は
動脈性による脈の減弱。動脈性の可能性は全体の2.5%ほど。
上の血流が悪くなり上肢が白っぽくなる。
静脈性では骨と鎖骨の間で起こりやすい。
静脈性の可能性は全体の10から15%。
上肢全体の知覚異常
上肢の冷感や変色
その他、鎖骨下筋の関連痛とも鑑別が必要、、
※第1肋骨の調整はとてつもなく重要と考えるべき。
名古屋カイロプラクティック