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2025.02.06
小指の痛み、しびれ、違和感(ギヨン菅症候群)について
◯主な症状
・小指と薬指外側のしびれ、痛み、違和感
・握力低下、指が動かしにくい(尺骨神経深枝の問題によりこれら筋肉が影響を受ける→母指内転筋、短小指屈筋の深頭、小指外転筋、短掌筋、小指対立筋、第3・4中様筋、掌側骨間筋の三筋→第2・4・5指の内転筋、背側骨間筋の4筋→第2・3・4指の外転筋)
※背側骨間筋の問題が起こり、MP関節の屈曲ができにくく鷲の手の様なコンディションになる。
◯ギヨン菅とは
・手首の小指側にある、尺骨神経・動脈が通る重要なトンネル

・解剖学的構造→外側は豆状骨。内側は有鈎骨鈎。奥は屈筋支帯。表面側近位は掌側手根靭帯。遠位に小指外転筋腱膜アーチ、短掌筋がある。
※深枝に限っては、豆状有鈎靭帯の下を走行するパターンもある。
※これら構造物は神経動脈の保護をしているが、時に変性し神経の絞扼をしてしまうことがある。
◯ギヨン菅症候群の症状による絞扼パターン
①小指、薬指外側のしびれ、痛み、違和感
・浅枝のみの問題→短掌筋と小指球筋の間で絞扼。
②握力低下など深枝のみの問題→小指外転筋腱膜アーチ部での絞扼。もしくは、豆状有鈎靭帯による絞扼。(この場合はかなり深層)

①+②の症状
・上記の部位より近位で、屈筋支帯と掌側手根靭帯による絞扼。
※いずれも複合的な絞扼も考えられる為、あくまで目安です。
※この様な神経絞扼による問題は、カイロプラクティックの得意とする領域です。