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2025.02.23
トライツ靭帯(十二指腸提筋)
19世紀のオーストラリアの解剖学者であるヴンデリッヒ・トライツ(1819-1872)にちなんでいます。
・横隔膜の右脚から十二指腸空腸結合部を結び、消化管の位置を安定させ食べ物の流れを助ける。平滑筋と靭帯の両方の性質を持つ組織。
※6-10才の間で十二指腸間膜から変性。
◯支配神経
・交感神経→腹腔神経叢。主に知覚と血管収縮に関与。
・副交感神経→迷走神経。消化管の運動促進と消化液分泌の調節に関与。
◯硬くなる原因
・慢性的な炎症や癒着
・ストレスや緊張による交感神経の活性化は消化運動の低下を引き起こし、靭帯内の平滑筋を緊張させる。
◯隣接する組織
・前方に膵臓 ・後方に腹部大動脈 ・上方に横隔膜
・下方に空腸
※前方に膵臓がいる為、接触はゆっくりマイルドに。自律神経経の問題が現れた場合はストップ。