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2025.01.31
腋窩神経 【肩の痛みやしびれの原因かも?】
腋窩神経の 起始→C5.C6 停止→上外側上腕皮神経(三角筋後縁中央部で筋膜を貫通)
※神経根から長さ30センチほどの神経
腋窩神経といえばQLS
腕の付け根にある「四角形間隙(QLS)」とは?

四角形間隙(QLS)は、腋窩神経(えきかしんけい)と後上腕回旋動脈が通る重要な通路です。この部分が狭くなったり圧迫されたりすると、肩や腕の痛み、しびれ、筋力低下などの症状が現れることがあります。
四角形間隙を構成する筋肉と骨
この隙間は、以下の筋肉と骨に囲まれています。
• 上方(上の境界):小円筋
• 下方(下の境界):大円筋
• 内方(内側の境界):上腕三頭筋長頭
• 外方(外側の境界):上腕骨
これらが四角形のスペースを形成し、その中を神経と血管が通っています。
QLSを通る神経と血管の役割
腋窩神経(Axillary nerve)
腋窩神経は、肩の動きや感覚に関わる重要な神経です。
◯運動機能
• 三角筋(Deltoid muscle):肩を横に上げる(外転)
• 小円筋(Teres minor muscle):肩を外にひねる(外旋)
◯感覚機能
• 三角筋の外側表面(肩の上外側部)の感覚を支配
・肩甲上腕関節へ関節枝を持つ
後上腕回旋動脈
• 上腕や肩周辺の筋肉に血液を供給
腋窩神経と後上腕回旋動脈がスムーズに働くことで、肩の動きや安定性が保たれます。
四角形間隙症候群とは?
四角形間隙が狭くなり、腋窩神経や血管が圧迫されると「四角形間隙症候群」が発生します。
主な症状
特にスポーツやトレーニングで肩を酷使する人に多くみられます。
◯肩の痛みや違和感
◯三角筋周囲のしびれや筋力低下
◯腕を外側に開いたり、後ろに引いたときの不快感
腋窩神経障害のリスク
腋窩神経は肩関節の安定にも関わっており、損傷すると動きだけでなく安定性も低下します。以下のようなケースでは、腋窩神経の損傷リスクが高まります。
◯肩の脱臼(特に前方脱臼)
◯上腕骨の骨折(外科頚骨折)
◯腋窩への圧迫(松葉杖の誤った使用など)
◯手術や外傷による影響
腋窩神経が損傷すると、三角筋が萎縮し、肩の形が変わってしまうこともあります。
肩のトラブルを防ぐには?
四辺形間隙のトラブルを予防・改善するには、肩周りの柔軟性を高めることが大切です。
◯適度なストレッチ
◯肩の正しい使い方を意識する
◯カイロプラクティックでのケア
肩の違和感やしびれが気になる方は、早めのケアをおすすめします!