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2025.03.17
股関節における、3つの主要な靭帯。これらの靱帯の中でもっとも問題が好発する靭帯は?
問題の好発する靭帯は、腸骨大腿靭帯である。車の運転やデスクワーク等により、股関節屈曲の時間が長い為、股関節前部にある靭帯が拘縮、癒着すると考えられる。また、解剖学に股関節の前部の関節包は後部に比べ厚みがあり緊張しやすい為、腸骨大腿靭帯にも影響が及ぶと考えられる。その他、大腿骨頸の周囲に輪帯(靭帯)が腸骨大腿靭帯と癒合しているなども考えられる。
※補足 腸骨大腿靭帯には機械受容器が密に存在している。この為、ここでの問題により股関節不安定性による筋力低下が起こる。
よって腸骨大腿靭帯の付着部位、股関節前外側に圧痛を持っているケースが多い。
股関節関節包(靭帯)における問題箇所を特定する方法は、圧痛検査以外では
股関節の外旋+伸展の位置で股関節前部に痛みがあれば腸骨大腿靭帯を疑う。
股関節の外転+伸展の位置で股関節前部に痛みがあれば恥骨大腿靭帯を疑う。
股関節の内旋+屈曲+内転の位置で股関節後部に痛みがあれば坐骨大腿靭帯を疑う。
これらの問題では各関節包靭帯のリリースが有効的である。
※股関節接触時、内・外側大腿回旋動脈に接触しないように充分気をつける。(拍動が直接的に感じない場所を選ぶ)
他徒手療法において股関節の問題では
・外閉鎖筋の拘縮による骨頭前方変位
・前方インピンジメント(内旋、屈曲、内転の可動域制限による)や後方インピンジメント(伸展、外旋、外転の可動域制限による)
・変形性股関節症
・構造的インピンジメント(ピンサー型、カム型、混合型)
・股関節の運動障害による関連痛膝前部
など