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2025.03.11
肩甲挙筋の問題で起こりえる症状
肩甲挙筋の慢性的な拘縮が起こると、肩甲骨は下方回旋位に固定され肩甲骨関節窩が下方に向く。これにより上部僧帽筋に伸長ストレスがかかり首こりや頸性頭痛を引き起こす事がある。
また、慢性的に短縮している場合、頚椎の椎間板と椎間関節に圧迫力がかかる。これにより、椎間板ヘルニアや椎間関節の軟骨の摩耗や変性のリスクが高くなる。
肩甲挙筋の拘縮により、肩甲挙筋の下を走行する肩甲背神経が圧迫される。特に上角部分で肩甲背神経の筋枝が筋膜を貫通している為この部分に圧痛や痛みが発生する。
また肩甲挙筋の慢性的な短縮が起こると、肩甲骨は下方回旋位に固定され肩甲骨関節窩が下方に向く。これにより上腕骨頭も下方にズレ肩甲上腕関節の安定性が悪くなる。
ローテーターカフや関節唇にストレスがかかる。
この状態で上肢の挙上を行うと上腕骨大結節と肩甲骨の関節唇や烏口肩峰アーチなどの組織に衝突する。
これらが衝突する事でその間にある軟部組織、棘上筋腱や上腕二頭筋腱が挟まれて損傷する事がある。