News
新着情報・ブログ
2025.03.10
頸動脈洞
・総頸動脈から分岐する内頸動脈の場所にあり、下顎角のライン、胸鎖乳突筋の上から接触する事ができる。
◯構造
・動脈壁が厚く、神経も発達しており感覚受容体としての役割がある。
◯機能
1、血圧上昇時
動脈壁が伸びることで圧受容体が刺激され舌咽神経を通じて延髄の心血管中枢の働きよって、心拍数の減少と血管拡張が起こり血圧が下がる。
2.血圧低下時
・動脈壁の伸展が減少し、圧受容体の刺激が弱くなると交感神経が活性化され、心拍数増加と血管収縮が起こり、血圧が上がる。
◯頸動脈洞症候群
・圧受容体が過敏になり、軽い刺激で血圧が急激に下がり、脳幹への血流が減少し酸欠失神したりする事がある。
◯頸動脈洞マッサージ
・不整脈(上室性頻拍等)を治療する際に行われる事がある。マッサージによって頸動脈洞が刺激され、心拍数が低下する事があります。
◯重要な支配神経
・舌咽神経→圧受容体の情報を中枢神経系に送る。
・迷走神経→心臓の副交感神経支配に関与し、血圧調節に影響。
※徒手療法において片側ずつ刺激を入れる事がある。(特に両側同時は禁忌)